閉じこめられて,空のある環境を知らない人間は,見上げる,という行為をしなくなる。ただうつむくだけになる。
quote:サン・マイクロシステムズ社のページで,Javaでよる3Dデスクトップ環境「ミラー・ガラス」がデモされている。デモのビデオは,3次元デスクトップ環境の可能性を示している。
以前,3DOSXというアプリケーションを紹介したことがあった(過去記事,スクリーンショット)。マックOS Xのファイル操作を3D環境でできるというもの。水中を泳ぎ回るとファイルがふわふわと浮いていて,触れるとそのファイルが開く。ウィンドウズでは窓立てというツールも面白い。ミラー・ガラスは窓立てっぽいなと思うけど,くるくるウインドウが回転したりともっと自由度は高くなっている。これがJavaで? とあまりJavaでのグラフィック的な処理をみたことないのでとてつもなく驚く。すげー。
2次元のデスクトップは,あまりにも狭すぎる。OS X ジャガーのエクスポゼはその不満を解消するためにある。1600x1200ピクセルの画面だって狭い。3DOSXも窓立てもミラー・ガラスもそこに奥行きを持たすことで解決方法を示している。でも,わたしたちは首を右に向ければ大きな空間が広がっている。後ろを向くこともできるし,上をみあげることもできる。首を前方向に固定して使っているパソコンは,纏足の習慣に似ている。ホントの3Dに,わたしたちはまだたどり着いていない。ネットワークも2Dぢゃない。3Dのネットワークが開かれたとき,それが人間の新しい世代を生むときと,なる。
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